睡眠知識

夢とは?なぜ見るのか|睡眠との関係や種類・仕組みを解説

「昨夜は変な夢を見た」「毎晩のように怖い夢を見て朝の目覚めがすっきりしない」など、夢にまつわる悩みを抱える方は少なくありません。夢とは、眠っている間に脳がつくり出す映像や感情のストーリーのようなものと考えられていますが、その仕組みは意外と知られていません。この記事では、夢とは何かという基本から、睡眠との関係、夢が生まれる脳のしくみ、種類や向き合い方までをやさしく解説します。眠りの時間を心地よく過ごすためのヒントとしてお役立てください。

この記事でわかること

  • 夢とはどんな現象で、睡眠のどのタイミングで見やすいのか
  • 脳のなかで夢が生まれる仕組みと主な考え方
  • 悪夢や予知夢など、いろいろな夢との向き合い方
  • 眠りの時間を心地よく過ごすためのセルフケアのヒント

夢とはどんな現象か基本から理解する

夢のイメージ

まずは、夢とはそもそもどのような現象なのかを整理していきましょう。日常のなかで誰もが体験しているのに、いざ説明しようとすると難しいのが夢という現象です。

夢は脳がつくり出す映像体験

夢は、眠っているときに頭のなかで体験する映像や音、感情のストーリーのようなものと説明されることが多いです。現代の心理学では、睡眠中に起こる一時的な知覚や思考、感情の活動とみなす考え方が一般的です。

脳科学の視点では、睡眠中に脳が記憶や感情の断片を再構成し、それを主観的な物語として体験している状態と説明されます。つまり、脳が眠っている間につくる映像体験が夢だと考えるとイメージしやすいでしょう。

夢の素材は自分の経験や考えから来ている

夢は現実とは違う不思議な展開が多いものですが、その素材そのものは自分の経験や考えから来ていると考えられています。記憶や感情、想像などが混ざり合った、いわば主観的な体験というわけです。

夢の特徴を整理すると、次のようなポイントが挙げられます。

  • 脳が眠っている間に作り出している映像体験である
  • 記憶や感情、想像などが混ざった不思議な体験である
  • 展開は非現実的でも、素材は自分の日常から来ていると考えられている

夢と睡眠の関係を知ろう

夢のイメージ

次に、夢とはどのタイミングで見やすいのかを、睡眠のしくみと合わせて見ていきます。この睡眠の仕組みを理解すると、朝に夢を覚えている理由も分かりやすくなります。

睡眠はレム睡眠とノンレム睡眠のくり返し

睡眠は大きく、深い眠りであるノンレム睡眠と、浅い眠りであるレム睡眠に分けられます。この2つが約90分ごとに交互にくり返され、一晩のあいだに数回そのサイクルを繰り返す構造になっています。

この規則的なリズムがあるおかげで、脳と体はそれぞれ役割の違う休息をとっていると考えられています。眠りの質を意識するうえでも、この90分サイクルは覚えておきたいポイントです。

関連記事:意外と知らない「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」

夢が出やすいのはレム睡眠

レム睡眠は、Rapid Eye Movement(急速眼球運動)の略で、まぶたの下で眼球が素早く動いている状態を指します。このとき、体は休んでいても脳は覚醒時に近いレベルで活動しているとされ、このタイミングが最も鮮明な夢を見やすい時間帯だと言われています。

厚生労働省のe-ヘルスネットでは、レム睡眠の最中に起こされた人のうち、約8割が夢を見ていたと報告したというデータが紹介されています。夢は、脳が活発に動いている時間帯にあらわれやすい体験だと言えます。

夢が生まれる脳の仕組み

脳

続いて、夢が生まれるとき脳のなかで何が起きているのかを、かみ砕いて解説します。少し専門的ですが、知っておくと夢への見方が変わるはずです。

視覚野が刺激されて映像として立ち上がる

レム睡眠のときには、脳幹の橋と呼ばれる部分から視覚を司る後頭葉へと信号が流れ、映像に関わる領域がランダムに刺激されるとされています。この信号はPGO波と呼ばれ、その結果として鮮明な映像が脳内に浮かび上がると説明されています。

同時に大脳皮質全体が活性化し、過去の記憶がランダムに呼び出されてパッチワークのようにつなぎ合わされるとされています。夢に脈絡のない展開が多いのは、この記憶の組み合わせが関係していると考えられています。

記憶や感情を整理する編集作業

脳科学や睡眠研究の分野で広く支持されているのは、夢は脳が日中の記憶や感情を整理している途中で生まれる映像だという見方です。睡眠中、脳はその日の出来事や学習内容を整理し、長期的な記憶へとまとめていくとされています。

そのプロセスの一部が夢として意識に浮かんでいるという説明が多く見られます。脳の夜間の編集作業の痕跡として夢をとらえると、断片的で不思議な内容にも納得がいきやすくなります。

関連記事:睡眠と記憶の相関関係を紹介します。よく寝る人は○○傾向

人はなぜ夢を見るのか主な考え方

脳

ここからは、なぜ夢を見るのかという問いに対する主な考え方を紹介します。完全には解明されていませんが、いくつかの有力な説が語られています。

記憶整理や感情の整理に関わるという説

日中に得た情報や体験を、睡眠中に整理して長期記憶へまとめる過程で夢が生じるという見方が広く紹介されています。加えて、夢が心にたまった感情を整理し、精神的なバランスを整える役割をはたしている可能性も指摘されています。

主な説を整理すると、次のようになります。

説の名前 おおまかな内容
記憶整理・学習サポート説 日中の体験を整理し長期記憶へまとめる過程で夢が生じるという説
感情の整理説 感情のバランスを整える働きに関わっているという説
創造性・シミュレーション説 記憶の断片が新しく結びつき、発想や対応の練習になるという説
意味はないとする立場 レム睡眠中の脳活動に伴う生理現象ととらえる説

複数の立場をバランスよくとらえる

創造性を促す役割や、現実の危険な状況や困難に立ち向かうためのシミュレーション(予行演習)として夢をとらえる理論も提案されています。一方で、脳の物質的な仕組みを研究する神経科学の一部には、個々の夢の内容に特別な意味はないとする立場もあります。

大切なのは、心理的な意味を重視する立場と、脳の生理現象として説明する立場のどちらか一方を断定しないことです。まだ研究途上のテーマとして、幅を持って受け止めておくとよいでしょう。

いろいろな夢の種類と向き合い方

悪夢のイメージ

次に、よく話題になる夢のパターンを取り上げ、それぞれとの付き合い方を考えていきます。悪夢や予知夢など、気になる方も多いテーマです。

覚えている夢と悪夢のとらえ方

誰でも毎晩のように何らかの夢を見ていると考えられていますが、覚えているかどうかは目覚めのタイミングや睡眠の状態によって変わるとされています。レム睡眠の直後に目覚めると覚えていることが多い一方、ノンレム睡眠のタイミングで目覚めると、ほとんど覚えていないケースが一般的です。

怖い夢や悪夢については、精神的なストレスで自律神経のバランスが乱れると、不快な夢が増えやすくなると言われています。同じ怖い夢をくり返す場合は、未解決の不安や強い体験が関係しているケースもあるとされ、気になるときは専門機関に相談する選択肢もあります。

予知夢や夢占いとの距離感

近代の脳科学では、夢を脳が記憶や感情を整理するプロセスとして説明することが多く、未来予知の手段として扱う立場は科学的には支持されていません。予知夢のように感じる体験が語られることはありますが、確立された仕組みは示されていないのが現状です。

夢占いについては、心の状態を理解する手がかりとして楽しむ人もいます。向き合い方のポイントは次のとおりです。

  • 夢占いはエンターテインメントや自己理解のヒントとして楽しむ
  • 診断や治療に結びつける受け止め方は避ける
  • 気になる夢が続くときは生活リズムを見直す

夢と上手に付き合うためのセルフケア

日誌をつける女性

ここからは、夢を自己理解やセルフケアに活かす方法を紹介します。眠りの時間そのものを心地よく整えることも、夢との付き合い方に関わってきます。

夢日記で自分の気持ちを振り返る

心理学や、夢の研究を重視するユング心理学では、夢の内容を振り返って自分の無意識や感情を理解しようとする夢分析が知られています。日常レベルでは、夢を日記のように書き留めて、自分の考え方を見つめるきっかけにする人もいます。

具体的な手順としては、次のような流れが挙げられています。

  1. 目覚めてすぐ、覚えている範囲で夢の断片を書き留める
  2. 夢に出てきた印象的な人や物(象徴)が自分にとって何を意味するか自由に連想する
  3. 現実の生活に似たテーマや感情がないか探してみる
  4. 夢を現実そのものではなく象徴的なメッセージとして読む

これらは自己理解の一つの方法として活用されているもので、心の中で感じていることを言語化する良いきっかけになります。

眠りの環境を整えるという視点

夢を見ること自体は、脳が情報や感情を整理している証拠であり、脳が働いているサインと考えられています。ただし、夢を覚えている頻度だけで睡眠の良し悪しを判断することは難しいとされ、個人差も大きいと示されています。

気になる場合は、生活リズムや寝室環境を見直してみるのも一つの方法です。就寝前のスマホ使用を控えるなど、睡眠習慣を整えることが、夢の感じ方や眠りの満足感に影響することがあるとされています。

関連記事:おすすめの睡眠環境を紹介します。

眠りの時間を心地よくするネムリーのサービス

夢や眠りにまつわる悩みを抱える方に向けて、ここでは深層睡眠美容サロン「NEMURY(ネムリー)」のサービスをご紹介します。眠りの時間そのものにこだわりたい方に向けた内容です。

深層睡眠トリートメントと深層睡眠WOTTセラピー

WOTTを使って眠る女性

「深層睡眠トリートメント」は、眠りの時間を心地よくくつろぎながら過ごしていただくことをコンセプトにしたサロンメニューです。慌ただしい日々のなかで、ゆったりとした自分だけのひとときを持ちたい方に向けた内容になっています。

「深層睡眠WOTTセラピー」は、深いリラックス感を大切にしたケアとして提案されています。日常から少し離れて、自分をいたわる時間を持ちたい方の選択肢の一つとしてご検討いただけます。

ネムリラックス ドリンクという選択肢

ネムリラックス ドリンク

「ネムリラックス ドリンク」は、夜のくつろぎタイムに寄り添う一杯として親しまれているドリンクです。おやすみ前のひとときに、ゆったりとした気分で味わっていただくことをコンセプトにしています。

眠りの時間を大切にしたい方にとって、毎日の習慣に取り入れやすい点も魅力です。自分のペースで続けやすいアイテムとして、日々のセルフケアに寄り添います。

よくある質問

Q. 毎日夢を見るのは普通のことですか?

A. 誰でも毎晩のように何らかの夢を見ていると考えられています。覚えているかどうかは目覚めのタイミングや睡眠の状態によって変わるため、覚えていない日が多くても心配しすぎる必要はないとされています。

Q. 怖い夢を何度も見るのはなぜですか?

A. 未解決の不安や強い体験が関係しているケースがあると説明されています。気になる状態が続く場合は、生活リズムや睡眠環境を見直したり、必要に応じて専門機関に相談する選択肢もあります。

Q. 夢を覚えていないと眠りが浅いということですか?

A. 夢の頻度だけで睡眠の良し悪しを判断することは難しいとされ、個人差も大きいと示されています。覚えていないこと自体が問題とは限らないので、過度に気にする必要はないでしょう。

まとめ

眠る親子

この記事では、夢とはどんな現象なのかを、睡眠との関係や脳の仕組み、種類や向き合い方まで幅広く解説しました。夢は脳が眠っている間に記憶や感情を整理する映像だと考えられており、科学でわかってきたこととまだ分からないことが共存するテーマです。

気になる夢が続くときは、眠りの環境を整えたり自分の気持ちを振り返ったりと、日常のなかでできる工夫から始めてみましょう。

この記事のまとめ

  • 夢とは脳が眠っている間につくる映像体験と考えられている
  • 夢は脳が活発なレム睡眠のタイミングで見やすい
  • 気になる夢が続くときは生活リズムや眠りの環境を見直す
  • 眠りの時間を大切にしたい方はNEMURYのサービスを検討してみる

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