睡眠知識

私たちが寝る理由とは?~睡眠研究より~

日々の暮らしをいきいきと送るうえで欠かせないのが「睡眠」の時間です。近年では、睡眠研究の進展によってレム睡眠やノンレム睡眠のしくみが明らかになり、脳や体における大切な働きが次々と示されています。とはいえ、なぜ私たちは眠る必要があるのか、じっくり考える機会はあまり多くないかもしれません。本記事では、睡眠研究から読み解く眠りの理由とメリット、そしてネムリーが提案するサポートについてお伝えいたします。

睡眠研究から見る眠りの大切さ

眠りは脳と体を休息させる時間ともいわれ、朝目覚めたときのすっきり感や活力のもととなります。ここでは、睡眠研究に基づいた眠りの役割を2~3点ほど取り上げ、全体像をつかんでみましょう。

脳の情報の取捨選択

休息だけではない睡眠の多面的な役割

睡眠は単なる休息の時間というだけでなく、記憶を整理したり学習した情報をまとめたりする時間でもあります。これは、ノンレム睡眠が深くかかわっているとされ、睡眠中に脳が情報の取捨選択を行うなど、私たちの毎日に欠かせない整理整頓をしているといわれています。この過程のおかげで、新しいことを覚えやすくなるほか、自分自身の経験を意識下でまとめられることが大きなポイントといえます。

さらに、レム睡眠では、脳が多彩に活動していることが知られています。夢を見るタイミングとも重なり、新しいひらめきや発想のヒントが得られる場合もあります。レム睡眠は、意識がもうろうとする一方で脳が活発に動く神秘的な時間帯と考えられ、睡眠研究によってその実態が少しずつ解明されつつあります。

このように、ノンレム睡眠とレム睡眠が一晩のうちに90分程度のサイクルで繰り返されることで、休息に加えて脳の働きが活性化されるのです。

日中のパフォーマンスへの影響

睡眠不足が続くと、「集中力が続かない」「物事を思い出しにくい」などを感じることがあります。これは研究の観点からも報告があり、睡眠不足の状態では作業への取り組みが思うように進みにくくなるようです。一方で、しっかりとした睡眠を保つことで日中のやる気や発想力をサポートし、より活動的な日々を送りやすくなります。

体のめぐりを支える一面

睡眠不足が積み重なると、体のバランスを維持するためのシステムへも大きな負荷がかかると考えられています。睡眠研究では、このバランス機能にかかわる一部の仕組みも探究され、本来の過ごしやすさを維持するために睡眠が果たす役割の大きさが注目されています。日々のコンディションを整える意味でも、適度な睡眠時間を確保するのは大切なポイントです。

体を守る働きへの寄与

睡眠研究の一部では、眠りと免疫機能とのつながりに注目が集まっています。しっかりとした休息をとっていると、体外からの刺激に対して踏ん張りやすくなる可能性が指摘されているのです。ただし睡眠だけですべてをまかなえるわけでもありませんので、日々の食事や運動との組み合わせが大切だとも考えられます。

心地よい睡眠をめざすポイント

気持ちのよい目覚めや健やかな生活リズムを保つには、睡眠の質が大切になります。ここでは、睡眠研究の観点からよく挙げられるポイントをいくつか紹介します。

カーテンを開ける女性

睡眠時間は7~9時間を目安に

一般的には、1日あたり7~9時間程度の睡眠がよいと考えられています。人によっては6時間未満でも平気という方もいらっしゃいますが、できるだけ一定量の睡眠を確保することで、脳の整理と体の休息を十分にサポートできます。生活リズムに合わせつつ、自身に合った睡眠時間を見つけることを意識してみるのもよいでしょう。

寝室環境の整え方

部屋の温度や明るさ、布団の寝心地などは睡眠の質に直結します。特に、部屋を暗めにし、適度に静かな環境を整えると、深い眠りに入りやすいといわれます。真っ暗すぎると落ち着かない場合は、小さめの間接照明を使うなど、おだやかな照度を試してみるのがおすすめです。また、季節によっては湿度の調整も大事ですので、冷暖房機器とのバランスにも留意しましょう。

起床後や就寝前のルーティンの工夫

毎朝は、目が覚めたら少しカーテンを開けて太陽の光を浴びることで、体内時計のリズムを整えやすくなるとされています。一方、就寝前にはスマートフォンやパソコンなどの強い光を長時間見ることは控えめにし、ゆったり落ち着けるよう工夫すると、寝つきが素早くなるきっかけをつくりやすいです。就寝直前までネットや動画鑑賞を行うと交感神経系が刺激され、体が休息モードに入りにくくなると考えられています。

最新の動向とこれからの睡眠研究

睡眠研究は近年急速に発展し、日本においても新しい技術や取り組みが進められています。ここでは二つの勢いのある分野をご紹介します。

いびきをかいて寝る男性

睡眠時無呼吸症候群への機器市場拡大

いびきや就寝中の呼吸の乱れで知られる「睡眠時無呼吸症候群」に対応するための機器やデバイス市場は、年々大きな注目を集めています。2023年から2032年にかけて、日本国内でもこれらの機器利用が広がり、専門医のもとで活用する動きがさらに広がっていくと予想されています。質のよい休息をサポートしようとする企業や医療機関が今後も増えていくことでしょう。

デジタルケアマネジメントの進歩

高齢化の進む社会では、睡眠と介護との関わりも注目が集まっています。デジタルケアマネジメントシステムの活用がさまざまな地域で検討されており、高齢者の暮らしをグループで見守りながら睡眠状態も含めてサポートする仕組みが構築されつつあります。テクノロジーの進歩によって、人々が自宅でより健康的な毎日を送れるよう、今後の研究が加速していくでしょう。

日々の眠りをサポートするネムリーのご提案

ネムリーの店内

ネムリーでは、睡眠研究で示唆される多様な観点を踏まえ、皆さまの「美容や健康を考えたライフスタイル」に向けた商品やサービスをご提案しています。私たちは、一人ひとりの暮らしに溶け込むサプリメントや食習慣サポート商品を取りそろえ、睡眠を土台とした活力ある生活を応援しております。

たとえば、栄養バランスに配慮しながら、おいしく続けやすい形に仕上げたヘルスケアサポート食品など、毎日の習慣に組み込みやすいラインアップを心がけております。また、軽やかな朝をめざす方に向けたサポートメニューの情報提供や、ライフスタイルに合わせたアドバイスも実施しております。

特に、仕事で夜遅くなりがちな方や育児中でまとまった睡眠をとるのが難しい方には、効率的に栄養を補えるアイテムのご相談を受け付けています。寝る前や起床後の軽いケアにプラスしてみるなど、毎日の組み合わせは人それぞれです。お悩みに寄り添った形で、健康サポートに関する情報をご提供いたします。

睡眠研究と医療の現状について

日本では、進んだ医療技術と研究データに基づくアプローチから、睡眠にまつわる対策もより丁寧に行われるようになりました。たとえば、専門医の診断のもとで睡眠時無呼吸症候群に向けたデバイスを活用するケースが増えており、医療機関との連携が進んでいるところも少なくありません。眠りに関して強いお悩みのある場合は、早めの段階で医療従事者に相談することが勧められています。

従来からの「寝る子は育つ」という言葉が示すように、小さなお子さんの成長と睡眠は切り離せない関係といわれています。そして大人や高齢者でも同様に、質のよい休息は生活の質につながる大切なカギです。睡眠研究がさらに発展することで、幅広い年齢層が気軽にデータを活用でき、自分自身に合った睡眠のあり方を探りやすくなる時代が近づいていると考えられます。

まとめ

快眠の女性

ここまで、睡眠研究の視点から睡眠の重要性や役割、そしてメリットなどをお伝えしてきました。睡眠研究から見える「私たちが寝る理由」は、奥深く、脳の情報整理や体調面へのサポートなど、多彩な意義があることがわかります。以下にポイントを一覧で整理しましょう。

  • 睡眠時間の目安は7~9時間ほどが推奨されている
  • ノンレム睡眠とレム睡眠の両方が交互に訪れることが大切
  • 最新の研究では睡眠とコンディション維持、人々の暮らしを支える可能性が示唆されている
  • ネムリーのサポート商品や情報を活用し、毎日の睡眠習慣を見直してみるのがおすすめ

睡眠は、一度乱れてしまうと元のリズムに戻すまで時間がかかることもあります。ぜひネムリーの情報をご覧いただきながら、ご自身に合った睡眠ケアをはじめてみましょう。気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください。

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